高校生と振り返るササフェス

白石高等学校は、2018年から、SDGsの考えのもと、1,2年生合同で課題研究活動の取組を始めました。

課題研究活動のライフ班のメンバーが、白石産ササニシキ復活のプロジェクトの活動を知り、そこから白高ササフェスが生まれました。
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「イベントを企画して白石を盛り上げたい!」

熱い思いを持つ高校生たちと何ができるか意見交換しながら、40年以上前から受け継がれる白石高校名物「肉めし」と白石産ササニシキを組み合わせて、イベントをしようと盛り上がりました。それが、2019年に11月に開催された「第1回白高ササフェス!」です。

高校生は、ササニシキをより深く知るため、ササニシキの生産者と共に昔ながらの棒掛けを体験。稲刈りの仕方を教わりながら、自らが刈り取ったお米でイベントができるよう準備しました。

ササフェス当日、限定50食の「肉めし」は、開始30分で完売。急遽、地元のスーパーで豚肉を調達し、最終的に126食販売することができました。

後日、ササフェスの実績やアンケートの結果を用意し、「肉めし」の商品化をおもしろいし市場に提案。食堂のメニューに追加されましました。イベントを企画して白石を盛り上げるだけでなく、自らの行動で地域に残せたものがあったことは、高校生にとって、大きな経験になったと思います。

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2020年は、新型コロナウィルスの影響もあり、開催自体が危ぶまれましたが、高校生の熱意と校長先生の理解のもと、「第2回白高ササフェス!」を開催することができました。今回は、「肉めし」だけでなく、みのりキッチンと一緒に、「ササニシキのジェラート」「米粉のクレープ」を開発し販売。コロナ禍とはいえ、おもしろいし市場は今年度最高の売上を記録し、地域の賑わいを創出することができました。

今回、一緒にササフェスに取り組んだ高校生と2年間のササフェスを振り返りました。

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竹田:今年は、コロナもあって、大変だったけど、今年の活動はどうだった?

寿羽:高校生がするイベントは一過性のものが多い中、継続して続けることができたのが良かったです。冬休みに、SDGsに更に興味を持ち、本を読みましたが、難しかったです(笑)

来海:稲刈りが楽しかったです!課題研究活動がなければ、体験できなかっただろうし、授業の一環で、得た知識を実践できたのは、貴重な体験でした。

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新:1年生の時は、教育格差について調べる班に参加しました。その時は、あまり熱が入りませんでした。今年は、樹君に誘われて、ライフ班で、ササフェスを行うことになりました。ラジオでイベント告知もできましたし、お客さまからのアンケートで「元気をもらいました」という言葉に勇気づけられました。

樹:1年目は、たくさんの市内の会社さんを回ったりして、多くの地元の人と関われたのが楽しかったです。今回は、コロナもあり、1年目以上に動けなかったが残念ですが、やれることはやれたと思います。

さくら:今年のササフェスは準備や開催方法が大変でした。だけど、当日は多くの方々にお越しいただき、励ましの言葉を頂きました!心暖まるご支援があったからこそ、第2回ササフェスを無事に開催できて良かったです。

実鈴:今年のササフェスは、すごく風が強くて、飛ばされたものを拾うのに必死でした(笑)風が強くて、クレープが焼けない時もありましたが、「ジェラートだけでいいよ」と言ってくれるお客さまのやさしさに、ホッコリしました。

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竹田:後輩や市民の方にメッセージはありますか?

寿羽:大勢の大人の方に支えてもらい、感謝の気持ちでいっぱいです。後輩には、課題研究活動を、チャンスだと思い、活かしてほしいです。ササフェスも、せっかく多くの方を巻き込めるイベントになったので、一緒に活動できる人を増やしてほしいと思います。

新:ササフェスは、多くの人に応援してもらえたイベントなので、後輩には、周囲の人への感謝の気持ちを忘れないでほしいです。

樹:白石を越えて、多くの人に、ササフェスから白石を知ってほしいです!

来海:ササフェスを行えたのは、当たり前のことじゃないと思っています。周囲の方のお力添えがあったからだと、感謝しています。後輩には、小さなことでいいから実行して成長してほしいです。アンケートをもらう声掛けも初めは緊張するけど、慣れると楽しいですし(笑)

市民の皆さんには、これからも我々高校生の活動を見守ってください。

さくら:ササフェスは私達だけでの成功ではないと思います。ご協力いただいた方々、お越しいただいたお客さま含めて、皆の成功だと思います。ササフェスは今後も後輩へしっかり引き継いでいきます。今後も暖かく見守ってください!

実鈴:今回1年生からも、たくさんのアイディアがありました。今回は去年よりも時間がなくて、形にできませんでしたが、そのアイディアを来年に、活かしてほしいです。市民の皆さんには、高校生だけだとできないことがたくさんあるので、これからも支えていただけたら嬉しいです。

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