朝夕に炊きたてのササニシキを【小原温泉ホテルいづみやを訪ねて】

渓谷に佇む老舗宿 湯を愛する常連客とともに
いづみや01

地中50mから湧き出る100%天然の単純温泉は低張性弱アルカリ性。この柔らかな湯に親しむ常連客は多い

渓谷をとうとうと流れる白石川のせせらぎ、鳥のさえずり……四季折々に表情を変える小原温泉郷、素朴ながら原風景を色濃く残し、静かに湧き出でる湯を求めて常連客が集う。

400年続くという小原の老舗宿「ホテルいづみや」食事で定評のあるこちらのお宿とご縁あって、プロジェクトのササニシキをご提供いただくことに。現在朝夕の食事にササニシキを提供し、宿泊客にも好評とのこと。ササニシキ100%提供への意向に、長年地場の貴重な資源でもてなしてきた宿の心意気が伺えた。

_dsc1288

img_0358

いづみやの朝ご飯。約65度の源泉で作られた名物の温泉卵と真っ白なササニシキ、相性がいい。味噌汁や漬物、副菜の数々が小鉢に彩りよく並び、ご飯もすすむ

「いづみやさんのご飯はおいしい」宿泊客との会話が始まる朝、おかわりしながらこんなやりとりが嬉しいと、長年切り盛りするスタッフさん。早朝の薄暗い時間から、大きなガス釜で炊かれるいづみやの朝ご飯。精米したての味を提供したいと、玄米の管理も徹底し、炊きたてのご飯が冷めぬよう、客室に運ばれるまでの「おひつ」での保温にも毎日気を配る。

ササニシキを提供し始めると、遠方からの宿泊客からは「この米は?」と尋ねられることが多くなった。ふわっと炊き上げたご飯、口に入れればさらりとほぐれ、しっかり食べて欲しいと調理された副菜の数々ともよく合う。おひつに入れたご飯を完食する宿泊客が多いことが何よりという。

白石川が西から東へと流れるV字の谷間「碧玉渓(へきぎょくけい)」は、かつて「目に小原」と言わしめた温泉郷の渓谷美を今も私たちに見せてくれる。山間の静かな宿で趣くままに過ごす夜、静かに始まる朝、心尽しの料理とともに、白石のササニシキをぜひ味わってほしい。

_dsc1242

img_0504-1

小原温泉郷にあった「さいかち」の木から名付けられた「さいかちの湯」は一切加水しない源泉かけ流し、日帰り入浴は夜9時まで。宿泊客は24時間入浴可

img_0398

かつて益岡町の白石城で使用されていた「鯱瓦(しゃちがわら)」が出迎えるいづみや。小原温泉郷、全室が渓流白石川を望む

【ホテルいづみや】

宮城県白石市小原湯元9

0224-29-2221

日帰り入浴は12:00〜21:00まで(内湯、露天風呂あり 入浴料500円)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

最新記事

まったなしの繁忙期突入 斎川

まったなしの繁忙期突入 斎川

幹線を走っていると、それぞれの地区の稲刈り状況が見えてくるこの季節。白石・斎川周辺、刈り終わった水田を見かけると、太齋さん一家の目まぐる...

記事を読む

畜産と循環する米づくり 夫婦初めてのササ収穫へ

畜産と循環する米づくり 夫婦初めてのササ収穫へ

西に鉢森山、蔵王連峰、青麻山を望む大平地区。秋ともなれば一面黄金色の田園地帯、古山さんの稲刈りが始まる。早かった田植え、猛暑の夏を乗り切...

記事を読む

籾摺り 新米に手応え

籾摺り 新米に手応え

秋雨を避けて連日続く稲刈り作業。何十年も使ってきた納屋は、息子も作業しやすいようにと効率的に整理され、籾摺り機械と袋詰めされる新...

記事を読む

秋晴れ いよいよ刈り取り開始 福岡

秋晴れ いよいよ刈り取り開始 福岡

「白露」の季節、朝露が消えるのを待って、前日刈り取った分の籾すり作業、次の稲刈り準備をする生産者たち。絶好の秋晴れ、白石・福岡の健一さん...

記事を読む

りんご実る秋 木須一家の棒がけ作業

りんご実る秋 木須一家の棒がけ作業

福岡・長袋で果樹園を営む木須さん一家。親子三代で果樹栽培と稲作、野菜づくりに励んでいる。今年の米づくりが始まる時期、秋の棒がけ作業が大変...

記事を読む