「母の味」健康志向の和食で、家族と地域へ
ササニシキを知る地元のお母さんたちに、久しぶりの味を新米で食べてもらいたいーこのプロジェクトが進む中で、食感やその良さを思い出してもらおうと、「ヘルスメイト白石」さんへの取材をお願いした。
「食生活改善推進員」として、食を通して健康づくりのボランティア活動をする全国組織。白石のヘルスメイト会員は現在約80人ほど。定期的に講習会を開き、会員それぞれが住む地域でより良い食習慣へのサポート活動に取り組んでいる。市の健康推進課の協力を得ながら、この日は今年3回目となる中央講習会に会員の女性たち45人ほどが集まった。
今日のご飯はササニシキの新米 主食、主菜、副菜をバランス良く!
講話の後、いよいよ調理実習に。ヘルスメイトでは数年前から男性の参加が可能になったということで、にぎやかな女性たちに囲まれて数人の男性の姿も。たくましくも美しいお母さん方、その包丁さばきはさすが。「いつもは目分量、講習ではしっかり計って減塩!」「〇〇やってねー、あーそれは〇〇切り!」調理室はまるで女子学生の家庭科実習さながら。次々と材料を下ごしらえし、実に手際よく調理を進めていた。調理の合間に弾むコミュニケーションも、この会の醍醐味だろう。
炊き上がりに感激「おいしい〜!」
炊き上がったササニシキの新米に「昔は当たり前に食べてたけど、久しぶりだよね〜」「わ〜!おいしい〜!なつかし〜!」蓋を開けた瞬間に立ちのぼる炊き上がりの湯気。こぼれんばかりの可愛らしい笑顔で評価いただき、こちらもうれしくなる。手際よく進んだ調理実習からいよいよ試食へ。同じレシピでも、盛り付けはそれぞれに個性が。しいたけ、ごぼう、人参、こんにゃく、絹さや入りの「炒り豆腐」、シャキシャキした食感がいい「豆苗(とうみょう)のおひたし」、塩分控えめの「かぶの葉の塩昆布漬け」、「具だくさんのみそ汁」が完成し、テーブルを囲んでの試食となった。
和気あいあいと活動するヘルスメイト白石の皆さん、この中央講習会の後は、各地区でこの日の実習内容をさらに地域の皆さんへ伝える役割を担う。家族はもちろん、となり近所や地域の健やかな日々をそっと支えるように、声をかけ、かけ合い、長年台所で培った「和食」で「人」と「食」の輪を広げている。
その明るさ、手まめさ、地域を思うやさしさ、健在。昔は田んぼの作業も手伝ったであろうお母さん方に、久しぶりのササニシキを喜んでいただき、炊きたてを食べていただけたこと、プロジェクトとして何よりだった。
取材のお願いにご理解いただいたヘルスメイト白石会長の立田ふぢ子様と白石市健康推進課・管理栄養士の佐藤典子様、会員の皆様、取材協力ありがとうございました。
【ヘルスメイト白石】
(お問合せ)白石市保健福祉部健康推進課 0224-22−1362
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