親子三代の果樹栽培 自然乾燥の米づくり

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寒暖を繰り返す4月、育苗の準備に取りかかる生産者たち。白石福岡の果樹園では、受粉期を迎えたりんごの授粉作業に取りかかる親子の姿があった。今期からササニシキプロジェクトに参加した木須敏文さんは、木須果樹園の2代目。父、就農した息子と3代で、2ヘクタールもの果樹園でりんご栽培に励む働き盛りの40代だ。

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不安定な天候を見ながら、花盛りを迎えたりんごの授粉作業に取りかかる。息子さんが花粉を調合し、噴射機を背負って次々と木を巡る。20代の若き後継者、その傍らで、父の敏文さんが作業の様子を見ながら家業の話をしてくれた。

ぶどう栽培からりんご栽培へと転換し、かれこれ50年。現在では約15種類の品種を手がける。樹齢の長い貫禄ある木々と一緒に、就農した息子さんが植えたという若い果樹が並ぶ。 整然と手入れされているのが一目瞭然の畑に、“祭り”を迎えたりんごの花が可憐に咲く。

りんごを狙ってやってくる動物は?との問いに、「神明社さんに守られてるのかな……」と木須さん。鳥は別として、イノシシが来ることもなく、穏やかな果樹園内の様子が見て取れた。木須果樹園のりんごは「樹上の葉取らず完熟りんご」として主に贈答用に出荷される他、地域の産直でも販売している。受粉した雌しべは茶色に。実を結ぶ大事な作業は短時間で行われた。

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果樹栽培が主であるが、実は長年自然乾燥で米を収穫してきた木須さん一家。家族総出で何日かかっても、蔵王から吹き下す秋風にさらして自然乾燥米に仕上げる。果樹畑の横で、田んぼで育苗するスタイル、自然で昔ながら。手間がかかることは当たり前で、自然に順応しながら育てていく木須さんの米づくりが垣間見える。

古くからこの地を見守る福岡神明社さん。厳かな社殿前に、木須さんの果樹や米の苗床が広がる。五穀豊穣を願い、自然の産物と向き合ってきた木須さん一家、今年も農繁期に入った。

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