8月 東北農政局との意見交換会

地域を支える生産者として

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農林水産省東北農政局との意見交換の日、当然のようにすっかり日焼けした生産者5人は、少し緊張した面持ちで集まった。

ササニシキの復活プロジェクトの経緯、きっかけは平成元年産の白石産ササニシキにさかのぼる。当時、民間調査会社の食味調査で日本一を獲得した。今から30年近い月日が流れ、先人たちの功績は過去の出来事ではあるが、白石の米は旨いと太鼓判を押され、生産者にとっては自信と希望が持てた時代。引く手あまただったにちがいない。

平成5年、大冷害の年を境に、全国的にも、銘柄米として主流だった宮城県内でも作付面積は一気に減少した。冷害や病気に比較的強い改良品種が台頭し、生産と消費の両面でササニシキ離れは顕著となった。

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山あいの圃場が多い宮城県仙南地区の稲作について、国の政策との温度差、改善を訴えた

米プロジェクトの生産者は、稲作を主とする専業農家であり、市町村から認定された農業経営者でもある。過去ササニシキの作付けを経験し、大冷害も経験する中、その良さも十分知る担い手だ。ササニシキ特有の味わいに根強いファンがいることも生産の現場で知り得ている。品種が多様化し乱立する中で、まだまだ可能性を秘めたササニシキ。長年米づくりに励んできた地元で復活させようと立ち上がった。

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「もう一度食べたいと思えるササニシキを作りたい」良夫さんは米の可能性をいつも前向きに話す

東北農政局との意見交換会では、個人経営の切実な苦悩や改善の要望など、それぞれが日々感じている現場の課題が投げかけられた。農業従事者の高齢化、担い手不足、TPPへの懸念、米価下落……相対を結び地域の米づくりも支えようと田んぼと向き合い、地域を見つめる生産者が、ササニシキをきっかけに立ち上がったプロジェクトである。現場に課題が山積みであることも承知して、何かを変えたいと動いている。

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若き担い手として切実な思いを話した雄一さん

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