7月 溝切り作業 大平にて

夏に向け苗が成長する分げつ期

7月中旬、大平の圃場のササニシキも順調に生育し、贇(ただし)さんは溝切り作業を始めた。土壌は粘土質、地元では大平の米も味に定評がある。比較的平坦な新幹線沿いに多くの圃場を抱え、作業的には効率よくできているそうだ。

1607 溝切り作業 大平01

1607 溝切り作業 大平02

今や「ササニシキは栽培しにくい」とよく言われる。草丈が出るため倒伏しやすいのも理由の一つだ。水を落とす「溝切り」と「中干し」によって肥料分である窒素の吸収を抑え、過剰な「分げつ」を抑える効果がある。根を強く張らせ、必要以上に草丈を伸ばさないよう工夫が必要な品種、水管理や追肥の加減など、作り手の手のかけ方が生育を左右する。

1607 溝切り作業 大平03

右がササニシキ。他の品種より出穂期や成熟期はゆっくりだが、だいぶ草丈が伸びているのがわかる

倒伏防止、いもち病への警戒、冷害の心配など、ササニシキを栽培する上では懸念材料が多い。平成5年の大冷害を境に作付は激減し、「ひとめぼれ」が主要な作付銘柄となった宮城。流通するササニシキも希少な今、あえて手をかけて秋の収穫を目指す生産者たち、腕の見せどころでもある。今年どこまでできるか……米づくりのプロである贇(ただし)さんでさえ口にする。

1607 他作業 大平04

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