水管理と草刈りの日々 福岡

広大な経営面積 1人黙々と
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標高の高い山間、機械を入れにくい田んぼも多い

梅雨入り前の6月初旬、生産者は水管理と畦の草刈りに明け暮れていた。自分が管理する田んぼを次から次へと移動し作業する。福岡の生産者、健一さんの圃場は山あいが多い。ササニシキの作付水田も市街地を見下ろす場所にあり、さらに標高の高い蔵王連峰間近の農業用水ダムから水が引かれている。

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蔵王連峰の伏流水が流れ込む川原子ダムから水が引かれている

建設業から稲作一本へ

「つくるのが好きでさ……」

建設関係の仕事から一転、ここしばらくは兼業から専業で米づくり中心の日々。稲作経営の厳しさは身にしみて感じている。広大な作付面積を稼働させなければいけない。消耗する機械にはメンテナンスもお金もかかる。どの生産者も頭を抱え、日々の作業に追われている。忙しい田植えが終わったとはいえ、水の管理、畦の草刈り、休む暇はない。白石市福岡の広範囲に経営圃場を抱え、春と秋の繁忙期以外はほぼ一人でこなす。

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「俺を追っかけるのはたいへんよ」

笑いながら話す健一さんだが、機械に手をかければ表情は一転、思いがけないけがや不注意を一番に考えるのはどの生産者も同じで、一声かけられた。機械の良さも怖さも農作業で痛いほど経験している。手入れして20年以上使っている機械のスターターを引くと、黙々と草を刈り始めた。

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ササニシキのプロジェクトでは生産者の中で一番多い収穫量を目指す。

「それでも足りないんだ」

どの生産者にも共通するが、毎年の新米を楽しみにしている人が大勢いるということだ。

日が傾き始めた夕方、

「よーし、今日は終わりだ!」

今年で64歳の健一さん、まだまだこれからと少年のような笑顔を見せた。

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