4月上旬 播種にむけて

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桜の蕾もまだ硬く閉じた4月初旬、種籾を育苗箱に蒔く前の作業が行われていた。晩期栽培のササニシキ、田植えは5月下旬頃。それまでに生産者は何百、何千枚もの育苗箱で種籾をより丈夫な苗に育てていく。

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種籾には病気の原因となるカビや細菌が付着していることがある。そのため、種まきの前に消毒することで苗のリスクを減らす作業。この20数年「温湯消毒」をしてきた贇(ただし)さん、問題なくここまできたと言う。ネットに袋詰めした種籾を60度のお湯に10分浸し、手早く冷水へ。湧き出る地下水をかけ流し浸すと、たちまち水が透き通っていく。ササニシキの「水づけ」の積算水温は100度。まだ肌寒いこの時期、水温が一定した地下水を調整管理しながら、種籾の催芽を促す。

豊富な地下水の恩恵を受けて、米づくりの作業が進んでいく。作業場には山積みの育苗箱、プロジェクトの生産者は多い人でゆうに5,000枚を超える。待ったなしの地道な作業、いよいよ繁忙期を迎える。

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