新たな試み 土づくりに南三陸の牡蠣殻を

1703 福岡鈴木さん01

冬の寒さと春の暖かさが繰り返す3月下旬、白石市福岡の水田に鈴木さんの姿があった。雪に覆われた蔵王連峰を間近に望み、「原の米は旨い」といわれる蔵本の水田地帯。土側溝には雪解け水が流れ込む季節、水はけの悪さを感じながら、うねるようにトラクターを進めていた。この日、南三陸から譲り受けた粉砕済みの牡蠣殻を堆肥と一緒に撒き始める。プロジェクトでは、今年7人の生産者が一部の水田で牡蠣殻を土づくりに使用する。牡蠣殻はいわば良質の有機石灰肥料。大河原農業改善普及センターと検討した試験的な試みだ。

1703 福岡鈴木さん02

山間部に圃場を多く抱える健一さん、今年は作付面積を1.7ヘクタールに拡大しササニシキ栽培に取り組む。トレードマークのオレンジ色のつなぎは今年も健在。辺り一面水田の中でも、どこで作業しているのかすぐに見つかる。背中には、オリジナルで着けたという「白石ササニシキ」の文字。さらなる広がりと手応えを感じたいーその意気込みも伝わった。「まずはやってみないとわからんからね」圃場を何度も往復し、南三陸産の牡蠣殼の粉末と堆肥を勢いよく散布した。

1703 福岡鈴木さん03

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

最新記事

ササニシキ田植え始まる 斎川

ササニシキ田植え始まる 斎川

曇り空に時折小雨の5月、田植機2台をフル稼働させて、太齋さん一家の作業が始まった。今年も泊まり込みの親戚、近所の人に助けられ、連日の代掻...

記事を読む

家族の手伝いあって 福岡

家族の手伝いあって 福岡

他の品種の播種作業を先に、晩期栽培ながら「いつもより作業が早い」とササニシキの育苗を始めた健一さん。今年も暑い4月下旬、いつもの仲間に遠...

記事を読む

播種、プール育苗へ 白川

播種、プール育苗へ 白川

4月中旬、今年も陽気に急かされて田んぼに出て作業する人が多い。昨年までの栽培面積から、今年はもう一箇所圃場を確保して収量を増やす予定でい...

記事を読む

親子三代の果樹栽培 自然乾燥の米づくり

親子三代の果樹栽培 自然乾燥の米づくり

寒暖を繰り返す4月、育苗の準備に取りかかる生産者たち。白石福岡の果樹園では、受粉期を迎えたりんごの授粉作業に取りかかる親子の姿があった。...

記事を読む

ふるさとの味を伝えるお惣菜店「ごっつぉうさん」 特製ササニシキのお花見弁当

ふるさとの味を伝えるお惣菜店「ごっつぉうさん」 特製ササニシキのお花見弁当

大河原町末広の「ふるさとの味を伝えるお惣菜店 ごっつぉうさん」に、郷土のお母さんの味がぎっしり詰まった「お花見弁当」が今年も登場...

記事を読む